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ランニングでの膝の痛み、腸脛靱帯炎(30代 女性)
主訴
フルマラソンを走っている最中に膝に痛みが出た。
それ以来、走ると膝の外側が痛くなってくる。
走り始めはあまり痛みを感じないが、走る距離が伸びるつれて痛みが強くなってくる。
今後もマラソン大会が控えており、それまでに膝の痛みを治したい。
治療と経過
【視診】特に異常なし。
【触擦】大腿の外側の筋肉に筋硬結があり認知覚が得られた。このトリガーポイントが膝の痛みの原因と判断し、鍼治療を行った。
【1回目】痛みは変わらないが、足全体が軽くなった感じがする。
【5回目】軽くランニングをしてみたが、痛みは出なかった。
【9回目】走り込むと少し痛みが出た。
【12回目】痛くなりそうな気配がしたが、痛くならずハーフマラソンを完走できた。
【16回目】痛みは出ていない。調子良く走れている。
考察
長距離のランニングによる膝の外側の痛みは、ランナー膝と呼ばれています。
このランナー膝は、膝の屈伸の際に大腿部の外側に付いている腸脛靱帯が大腿骨と摩擦し、腸脛靱帯炎が起きるというものです。
腸脛靱帯炎以外の膝の外側の痛みの原因として、大腿部の筋肉のトリガーポイントが関与している事も少なくありません。
膝に痛みが出た時は無理して走らず、早め治療を受けることが大切です。
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